日系企業の進出地域
2019年版の インド進出日系企業リスト [1] のデータによると、2019年10月1日時点で 日系企業数 (拠点数)の州別トップ10は、マハラシュトラ州(拠点数 815 か所。以下同じ。)、ハリヤナ州(624)、タミル・ナドゥ州(600)、カルナタカ州(534)、グジャラート州(348)、デリー準州(320)、ウッタル・プラデシュ州(316)、西ベンガル州(202)、ラジャスタン州(188)、テランガナ州(150)です(Fig. 1)。
西ベンガル州(東)、マハラシュトラ州、グジャラート州(西)、タミル・ナドゥ州、カルナタカ州(南)、デリー準州、ハリヤナ州(北)ときれいに四辺形を形成していますが、もちろんこれは偶然ではなく、いわゆる「黄金の四辺形」(Golden Quadrilateral)と呼ばれるものです。
Fig. 1: インド各州における日系企業の州別拠点数(2019-10-01)
Source: 在インド日本国大使館, JETRO (2020). インド進出日系企業リスト-2019 [1]
日系企業の進出拠点数推移
日系企業数 (拠点数)の推移を州別に見てみると、2010-15年頃までに拠点数の急激な増加が見られ、その後は緩やかな増加となっており、概ね対数カーブで増加しているようです(Fig. 2)。
ただし、ここに示されている日系企業進出動向は、世界各地で深刻な紛争等が生じているとはいえどちらかと言えば安定した状況の中での観測値です。
しかし、2019年冬の事件を端緒とする「不連続な変化」が生じている中で、今後これらのカーブがどのようになって行くのか、あるいは量的変化だけではなくどのような質的な変化が起こるのか、非常に興味深いところです。
Source: 在インド日本国大使館, JETRO (2020). インド進出日系企業リスト-2019 [1]に基づきGGCS作成
インド進出日系企業のデータベース化
前回シェアした インド進出日系企業検索 データベースを少しアップデートして、州別の検索機能[2]及び業種別の検索機能[3]を加えました。
追々機能を加えて行きますので、適宜ご活用ください。ひとりでデータを見るより、多くの人でああでもない、こうでもないと議論した方が面白いと思いますので、そのような議論のタネになるようなデータをシェアして行く予定です(ゆっくりと😸)。
References
[1] 在インド日本国大使館、(独)日本貿易振興機構 (2020). インド進出日系企業リスト-2019
[2] ごたごた気流調査所 (2020). インド進出日系企業検索(州別検索)
[3] ごたごた気流調査所 (2020). インド進出日系企業検索(業種別検索)