インドがインド/パキスタン紛争地帯カシミールのインターネット、モバイルネットを遮断した模様(2019年08月05日, アルジャジーラ)。我々は普段インターネットを空気のように感じているけれど、実質的には国家が構築しているインフラであることを改めて実感させる出来事。
ルートサーバーは地球上にたった13システムしかない(その1つは日本のWIDEプロジェクト)のですが、その運用組織を見るにつけ色々考えさせられます。
インターネットの利用はそもそも権利なのか、どこまで権利と言えるのか。日本国憲法の場合は第21条①「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。」が使えそうですが、最近の事例では、漫画村事件のからみで主に第21条②周辺が議論されていたようです。
海賊版サイトのブロッキングについては、諸団体から2018年04月11日に反対意見・生命が相次いで発表しています。
- インターネット上の漫画海賊版サイトの ブロッキング要請に対するEMA の意見(EMA)[PDF, 170 kB]
- 著作権侵害サイトへのブロッキングに関する声明(ICSA)
- 政府による海賊版サイトへのブロッキング要請に反対する緊急声明(MIAU)
ちなみに、いよいよ説破詰まった場合は第13条の「幸福追求権」を持ってくるのがお約束。
- 参考
- アングル:インドとパキスタンの発火点、カシミール問題とは何か(REUTERS, 2019年2月28日)
- Google search: インド、カシミール (JP / EN)